戦後の英語ブーム
日本は西洋に追いついた・・・
いえ、技術においても精神においてもすぐれている、という日本人の思い上がりが、やがて戦争を破局に導いたともいえるでしょう。
戦後の英語ブームについては記憶がなまなましいですね。
昭和20年8月15日、終戦となりました。
そのときわたしの祖父は青森県八戸の兵舎にいて、ラジオではじめて天皇の耳なれぬ声を聞いたそうです。
外へ出てみると、空は青く、田んぼの緑色が眼に焼きついたそうです。
いやに物静かで、夏の日ざしがまぶしかったといっていました。
がくんと安堵感がしたと思うと、空虚感がひろがっていったことを今も思い起こすそうです。
8月30日、マッカーサーはコーンパイプを片手に厚木飛行場に降りました。
占領が始まったのです。
ラジオでは、9月から実用英語会話が開始されました。
いま石川遼 英会話による勉強法が流行しているように、当時の街では英語会話の本がベストセラーとなりました。
進駐軍兵士にものをたずねられたら、なんと返事をしたらよいか・・・。
それが一般大衆の心配の種だったのです。
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